「リフォームとメンテナンス」
既存の住宅を何かしら工事することを、何でもかんでも総称して
リフォームと呼ぶようになりましたね。
今週末も、リフォーム?メンテナンス?…どういう事…よくある
そんなやりとりがありました。
リフォームを計画中の若いご夫婦が、住まいに対する要望・希望
を書き出して住宅計画をしていたのですが、
暮らすスペースの改善希望はいくつも書き出しているのに…
今後何年暮らす予定なのか、あるいは維持していく予定なのかの
記述はゼロ…
「リフォーム」 = 作り直す
「メンテナンス」 = 維持・整備・手入れ・点検
世の中ではリフォームという言葉が定着していて、メンテナンス
もリフォームという言葉でひとくくりになってしまっているので、
認識が曖昧になるのも不思議な事では無いのかもしれませんね。
結論としてお伝えしたいのは、
「マイホームの維持管理費の認識が無い方が多い。」
マンションにも修繕積立金があるように、どんな高級住宅でも必
ず手入れが必要なのは当たり前のことですね。
少し立ち止まって考えてみて下さいね。
①今後何年住まいを維持していくのか?
②間取り改善・キッチン&バス交換
まったく意味合いが違いますよね。
それを聞いて若いご夫婦が一言、
「え~~、そんな維持するお金なんて全く考えてないよぉ…
でも確かに言われてみれば…」
昨今は、こんなやりとりのケースが多過ぎて困っています。
リフォームには、見た目やデザイン、間取りや断熱や耐震などはも
ちろん代表的ですが、そもそも雨風をしのぐための家のメンテナン
スだってありますよね。
このように認識が薄れてしまったのは、業者が悪いのか消費者が悪
いのかと考えていても解決しなさそうですね。
「リフォーム専門店」が沢山新規参入してきている時代ならば、いっ
そのこと「メンテナンス専門店」なるものが参入してきて区分けし
た方が、認識が早いのかもしれませんね。
大切なのは、お一人お一人が、資産価値である家をどう存続していく
のかを考え、計画していくことですよね。
贅沢なリフォームを考える前に、先ずは雨風をしのぐ住宅の維持管
理計画を考えてみる!
そんなやりとりをした意見交換会でした。