私:「住宅のご予算はいくらですか?」
A様:「—–万くらいです…。」
どこでもよく交わされる住宅営業マンとの会話でしょうか。
けれども、今回はちょっと言葉を変えて聞いてみました。
私:「住宅に使っていっても良い予算はいくらですか?」
「合計いくらまでなら住宅に使っていけるんですか?」
なんか難しい質問ですよね。
…こんな質問をしたのに、皆さん文句を言うどころか、お金
に関する本音の不安を口にし始めます。
A様:「住まいを考え始めた時、まずお金の全貌が本当は気に
なって仕方がない、正直むしろわからないんです…。」
「聞いて良いものなのか、聞かないものなのか…
教わろうとも教えようともなっていないから…」
根拠のない予算で進めてしまうと、一生お金の不安がつきまとっ
てしまう。みんな同じですよね。
それじゃあ何よりも、
「住宅に使う覚悟を持てる予算」
から計算しましょう、ということになりました。
昨今は、専門家が生涯の家計収支を計算して、住宅予算を
算出してくれるケースも多くなってきましたね。
でも、ここで疑問は持ちませんか?
多くのケースが、住宅が建てられる前提で結果が出ていませ
んか?
算出の仕方に??は感じませんか?
結果的に、
業者主導の目線で銀行が貸してくれるからOK
今の家賃と支払が同じだからOK
なんて結果も一つの指標となっていませんか。
算出の仕方は様々ですので、みなさんも考えてみて下さいね。
専門家が算出したから大丈夫だろう、専門家の質問事項に回答
したから大丈夫だろうでは、自分自身の安心とどうしてもミス
マッチが生じてしまいますよね。
大事なのは、任せっきりではなく、みなさんがその内容を理解
し自覚することですよね。
そもそも、単純に
(生涯収入) - (生涯支出)
を計算して、余ったお金そのものが住まいに使っても良いお金だ
と想定はできますね。
将来の想定はみなさんそれぞれにあることなので、こんな支出も
自分にとっては重要では?と、考える方もいらっしゃいますよね。
住宅を維持し続けるコストを考える方
長男であることを気にしている方
年金制度を気にしている方
給料体系を気にしている方
教育方針を気にする方
趣味を気にする方
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特に自分が安心できる想定を率先してできるのは自分自身です
よね。
結果的に、自分が想定していた金額よりも少なくなったけど、
自分が納得できる数字を目の前にして、根拠を持って覚悟を決
められたことが何よりも安心のようでした。
住宅に掛けても良い家族の答えを見つけて、ようやく住まい計
画の第一歩が踏み出せることを確認できた意見交換会でした。