「住宅は買えますか?」
20代の若いご夫婦からそんな質問がありました。
「まだ若いし、住宅購入なんて生意気でしょうか?」
私は、
「若いということは、何よりも財産ですよ。」
とお答えし、ゲーム感覚で良いので数字合わせをしてみたら、
とおススメしました。
生涯において使っても良い住まい予算を算出してみました。
結果 = 2800万円だった。
その結果を見て、奥様は自然と再就職したら…と思い立ち、再
計算してみた。
産休…育児休暇…退職…同居…可能性あるかないか…
余裕をみて…
結果 = 4300万円になった。
私から、
「家は買える?」
と質問してみたら、ご夫妻は、
「買います!」
と、スッキリした表情でした。
今回は、唯一正しい一つの答えを出してくれる算数のアドバイス。
数字は正直だから、決断の資料には使える。
他の事は、視点や考えによって正しい答えは沢山ある。
数字は正直ですね。
将来の計画すれば、予算は数字だったら簡単に見て取れます。
ただ、怖くて見たくないってことが本音なんですよね。
40才前後のご夫婦が、
住宅買おうかなぁ、賃貸の方が良いかなぁ
もう悩んで何年だろう…
親も高齢になって来たし、
子供も一人部屋が欲しいと言いだしたし、
なんてのも、建築に携わっているとよくある家族の形です。
でも、そんな皆さんのお話しを聞いていると、何年も悩んでいたの
は、購入か賃貸ではないんですよね。
買えるか買えないかのお金に向き合えなかった、というのが長年の
統計です。
今回のご夫婦には、
「若いのにしっかりしてるね!」
なんて言いながら、そんな雑談も交えながらお話ししていました。
数字と向き合うこと、どちらの答えが出ても必ずスッキリします。
どうしても住宅が買いたいなら、数字と向き合って、将来の数字を
見直すことから始める努力をして欲しい。
そんなアドバイスをすることが、次世代の建築屋の役目かなと思う…
このご夫妻が最終的に住宅予算にしたのは、マイホームの維持管
理費&引越代も含めて、4000万円でした。
そんなやりとりをした意見交換会でした。