「省エネ と エコ」
今やこのフレーズも、当たり前のように皆さん口にされ、定着
していますよね。
大まかな皆さんの認識としては、
省エネ = エネルギーの使用量が少ない
(ランニングコストが安い)
エコ = 地球に優しい
といったところでしょうか。
もちろん社会の風潮や正論というものさしではかれば、疑うこと
もないのでしょうが、たま~に純粋なことを質問される方がいらっ
しゃいます。
今週も、こんなやりとりがありました。
「なんか、省エネ機器ばかり採用していって、今後手入れや買い
替えを続けていったら、トータル高くないですか?」
「ランニングコストの安さばかりを考えていたけど、初期投資や
買い替えコストも考えていくと、消費者負担が結局多い?」
私も素直な意見だと毎回思います。エネルギー問題に関しては、
絶対的答えを見つけることはまず難しいことなので、皆さんが答
えを決断することが大切になってきますね。
こんな質問もしてみますが、
「設備機器の選択基準は、お金ですか?社会貢献ですか?エコ意
識ですか?」
と…
皆さん「お金です。」とほぼ回答されますが…
そうなってしまうと、エネルギーをがんがん消費して二酸化炭素
もがんがん放出してランニングコストもそこそこ掛かるけど、壊
れにくくて向こう30年のトータルコストが安い機器もありますと
答えざるを得なくなります。
給湯器や冷暖房機器は、特に12年前後で壊れてしまうものが多い
ですよね。もう逃れられない実績です。
「省エネだけど買い替えサイクル考えると、エコじゃないね。」
とおっしゃる方もいます。
エネルギー問題は、「今は過渡期なんで」というお声も良く聞き
ますが、永続的に過渡期なんじゃないかと考えた方が早い気がし
ます。
エネルギーって考えると、安全保障の面(オイルショック)、限り
あるエネルギーの使用量削減、地球環境問題、温室効果ガス
の削減などなど、皆さんもたくさん思い浮かぶと思います。
現在省エネには、たくさんの補助金があります。でもこれは、自
主的取組・市民の協力が必要であり、だからこそ経済的な後押し
をするという政策でもあるということも認識しないといけません
ね。
決して「省エネ = 安い(ランニングコスト)」だけにこだわるもの
ではないと理解して、設備機器選択の為の参考にされてみては?
と、そんな意見交換をした一日でした。
エネルギーに限らず、一つ一つの材料に着目すれば、建物のトー
タルコストも同じですね。