「布基礎で良いですか?」
また出ました、よくある質問…
「地盤改良もするので、
布基礎で十分って他社に言われたんですけど…」
こんなやりとりは日常茶飯事ですね。
週末もそんなよくある質問に対して意見交換をしました。
基礎に求めるものは何ですか?
安さですか
保証年数ですか
耐久性ですか
それとも
強度ですか
耐震性ですか
床下防湿性ですか
防蟻性ですか
地盤沈下相性度ですか
etc
お家に求める優先順位を振り返ってみて下さいね。特に後半の
条件を求めるなら、迷うことなくベタ基礎ですね。
大切なのは、あくまでも自分が住宅に何を優先し何処にお金を
掛 けるかを決断するために、営業マンの意見も聞いてみる、と
いう 位置づけだと思います。
私だったら、住宅における基礎の担う使命は重要だと決断するので、
タンクレストイレと手洗いカウンターをやめて基礎に費やします…
って感じですかね。
基礎に限らず、「○○と○○ならどっち!?」系の質問非常に
多いです。
営業マンに、こんな質問をしてみませんか?
あなた : 「お金は出せますけど、布基礎を勧めますか?」
営業マン : 「あっ、えっ、うんと…。」
意地悪な質問ですね。けれども、もうお分かりですね。基礎に限
らず、全てに共通しますよね。
あくまでも営業マンの真意はコストであって、価値のやりとりで は
ないですよね。いつも時代も、お金には変えられない価値は皆知っ
ているんです。
少なくとも、この質問で長ったらしいうんちくを聞かされるよりも、モノ
の価値は一瞬で明確になるので、確かめたい方は使ってみて下さい
ね。
コスト至上主義の時代ですから、営業マンはいかに自社を安いと
思ってもらえるかに必死です。それに生涯コストではなくて初期
コストであることがほとんど。施工不備や不良品の責任は取って
も、付加価値の責任を取る立場ではない営業マンに、マイホーム
の仕様選択を委ねても意味がありません。
営業マンもノルマと費用対効果を課せられる仕組みの時代ですか
ら、聞かれなければ答えない、お客さまの興味のあるところしか
提案しない、興味の無いところ見えないところは最大限コスト削
減に努力すると疑いもなく教育される時代です。
だから、打合せも興味があり話題性のある耐震、断熱、デザイン、
工法という建築氷山の一角しかやりとりが行われませんよね。
そんな立場の営業マンに全責任を押し付けないであげて下さいね。
時代ですかね。悪気もなく、どんな話のスタートでも、結末が初
期投資のお金の話にすり替わってしまう…
営業マンの説明の真意が、お金以外の説得力のあるものだったら、
それは興味深いですね。
本当は今も昔も変わらず、建築には建築する側の皆さんが確認す
る必要がある建築知識や住まい計画がありますよ。
マイホームなんだから、誰々よりも自分が安心できる計画と決断
をしなきゃ。なんてやりとりした意見交換会でした。