「保証期間がなるべく長いものにしたいな。」
今週末も、こんなよくある質問がありました。
皆さん気になるところですよね。
けれども、きちんと説明をすると、認識が甘かったと理解さ
れるケースが多いです。
例を挙げると、現代の屋根や外壁で、超が付くほど流行って
いる、
ガルバリウム鋼板
窯業サイディング
において、質問してくる方が多いです。
ほぼほぼ10年保証だったり、たまに15年保証製品が出てきたり…
その保証がなるべく長いものにしたいというのが、質問の意味
ですね。
質問に回答をすると、
この保証の意味するとことは、「赤さびや穴あき」
要するに、不良品は10年間交換するという意味です。当たり前
のこと過ぎますよね。
勘違いしてはいけないのは、経年変化による劣化や腐食を保証
する物ではないという事です。
あまりにも勘違いが多いので、保証期間の数字をいつもこんな
見方をしてみて下さいとアドバイスしています。
「保証期間10年と書いてあるならば、10年間は劣化しないよう
に設計製造しています。」
あるいは、
「10年はもちます。」
と解釈してみて下さいと。
そもそも人工的に製造されている建築材料のほとんどは、風雨
や紫外線による劣化や腐食から守られるように塗装がコーティ
ングされています。
当たり前に実績として、10~15年で塗装が劣化し剥がれ落ちて
なくなってしまうので、ガルバリウムのような鋼板はさびてし
まわないように、窯業サイディングのようなセメント系は酸性
雨などで溶けてしまわないように、再塗装メンテナンスするこ
とが必要です。
そこを理解してもらってから、最終的に
・あなたは今何歳で、何歳まで家に住み続けますか?
80才 - 35才 = 45年
・ガルバリウムを新築に採用するなら、
3~4回 再塗装メンテナンス費が必要ですね。
・維持管理費(メンテナンス)を想定していなかったのなら、
新築予算 - 再塗装メンテナンス費 = 安心できる新築予算
と計画して下さい。
と、確認してもらいます。
住宅は資産です。安価な消耗品だったり、博打のような考え方
では成立しません。
維持管理計画もきちんと整理しましょう。
「保証が何年だから安心で良い住宅ですよ~」では、全く説明
になっていませんね。30年保証が付いている住宅も、10年ごと
の有償メンテナンス契約が基本ですから、きちんと内容の確認
が大切ですね。
そんな意見交換をした意見交換会でした。