「持ち家か賃貸か」
そんな比較をしてみたいというご相談は非常に多い。
長く永住するつもりであれば、耐久性のある素材で持家を
選択する方が、資金的には負担は少ない。
けれども、家族の形やタイミングによっては、一概には判
断できない。
築50年の大きなお家に、65才のお母様がお一人暮らし。
今まで何も手入れしてこなかったから、雨風しのぐ外廻り
をメンテナンスするだけでも、かなりの予算になる。
快適性を求めて内部もリフォームしたら、目一杯予算を使
うことになるかも知れない。
そこまでしてしまったら、実行できるかもしれないが、生
活に余裕もなくなるし、その後の維持管理資金もなくなる。
30年経ったら築80年と想像すると、素人目でも頼りない佇
まい。
建替えを1馬力で実行するのは無理し過ぎ…
じゃあ、とりあえず500万くらい掛けて、雨風しのぐ外廻り
だけやろうか!
価値をよ~~く考えてみて欲しい。
雨風はしのげるかもしれないが、老後を迎えるのに大切な
快適性は1つも改善されない。
心機一転で賃貸なんて考え始めれば、頭によぎるのは仏壇
のこと、その育んできた地域性への思いもある。
でも、仮に土地建物を売却すれば、階段の無い温かいお部
屋で、維持管理も気にしなくても良い賃貸住まいが30年実
現できる資金計画も成立する。万が一、健康を患っても対
応できる内容でもある。
賃貸なんて考えもしなかったのかもしれないが、本当に最
優先なものは何かと再確認してみる価値はあるはず。
息子さん達に、迷惑を掛けたくないというお気持ちは皆さ
ん一緒です。
たくさん息子さん達とお話しをして下さい。
タイミングと判断を間違い、最悪なリフォーム地獄あるい
は資金繰りになってしまったら、もっともっと迷惑を掛け
てしまうかもしれない。
たくさんお話しすれば、きっと家族の決断ができるはずで
すよ。